骨粗しょう症OSTEOPROSIS

骨粗しょう症とは
骨粗しょう症とは骨の密度が低下してスカスカになり、骨がもろくなってしまう病気です。
わずかな衝撃でも骨折しやすく、身体の重みで骨がつぶれる圧迫骨折で猫背になったり、背が縮んだりすることもあります。
女性ホルモンの影響から特に閉経後の女性に発症しやすく、60代で2人に1人、70代では10人に7人の割合で骨粗しょう症になるといわれています。日本国内の患者数は、骨粗しょう症予備軍も含めると、現在2,000万人程度と想定されています。
骨粗しょう症の怖いところは、大腿骨や背骨の骨折により“寝たきり”になりやすいことです。介護を必要としない自立した生活をなるべく長く送るためにも、適切な治療で病気の進行を抑え、筋肉トレーニングなどのリハビリテーションで転倒や骨折を予防することが大切です。
当院での骨粗しょう症の検査・治療
日本骨粗鬆症学会の認定医と骨粗鬆症マネージャーがお一人お一人に合わせた食事療法や運動療法、薬物療法をご提供します。
また、必要に応じてリハビリテーションで骨折予防などをサポートしていきます。

骨粗しょう症の検査
X線を使った骨密度測定装置で骨粗しょう症の進行度を調べます。
腰椎と大腿骨の2ヶ所を測定することで、より的確に骨密度を測定することができます。

骨粗しょう症の予防と治療
骨の強度を保つには、カルシウムなどの栄養摂取と骨に負荷をかける運動が大切です。
日頃からバランスのよい食生活と適度な運動を心がけ、骨粗しょう症の予防に努めましょう。骨粗しょう症と診断されたら、食事療養、運動療法とあわせて薬物療法で治療していきます。

食事療法
骨の主成分であるカルシウムやたんぱく質のほか、骨を作るために必要とされるビタミンD、ビタミンKなどを積極的に摂るようにしましょう。
・カルシウムの多い食品
牛乳・チーズなどの乳製品、わかさぎ・ちりめんじゃこなどの小魚、小松菜・モロヘイヤ などの野菜類、豆腐や生揚げなどの大豆製品 など
・たんぱく質の多い食品
肉類、魚類、卵、きな粉や油揚げなどの大豆製品、チーズ・脱脂粉乳などの乳製品 など
・ビタミンDの多い食品
いわしの丸干し・さんまなどの魚類、干ししいたけ・きくらげなどのきのこ類 など
・ビタミンKの多い食品
モロヘイヤ・小松菜などの野菜類、納豆、抹茶 など

運動療法
運動をすることで、3つの効果が期待できます。
1つは運動による衝撃や負荷によって、骨の細胞が活性化して骨量が増加しやすくなることです。2つ目の効果は筋力やバランス感覚を鍛えることにより、転倒を防いで骨折リスクを低減させられることです。当院のリハビリ施設にて、お一人お一人に合わせた運動メニューを行っていただくこともできます。
そして、屋外での運動なら3つ目の効果が期待できます。日光に当たると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが皮膚で作り出されるため、骨量の増加につながります。
激しい運動をする必要はありませんので、ウォーキングや階段の上り下り、ゲートボールなどの運動を習慣にしていきましょう。

薬物療法
骨粗しょう症と診断されたら、お薬を使って骨密度の低下を防いでいく必要があります。 骨粗しょう症は、骨を新しく作る「骨形成」と古い骨を溶かす「骨吸収」という新陳代謝のバランスが崩れたことによるため、このバランスを整えるお薬や女性ホルモン製剤、また痛みを抑えるお薬などを処方します。
骨密度測定の
料金について
骨密度測定(DEXAデキサ法)
腰椎、大腿骨のDEXA法が信頼の高い骨量測定法であり、
骨粗鬆症ガイドラインでもDEXA法を用いて測定することが推奨されています。
DEXA法
1割負担 | 450円 |
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2割負担 | 900円 |
3割負担 | 1350円 |
採血(カルシウム、ビタミンD、骨代謝マーカー等)
1割負担 | 約1000円 |
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2割負担 | 約2000円 |
3割負担 | 約3000円 |